悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
紙製のカップに木製のスプーン。贅を尽くした材料を使っているわけでもないのに、最高の美味のように思える。
口の中でバニラの香りが広がり、そしてすっと解けて甘さが残る。夢中になって食べ終え、もう一回回転木馬に乗ってから、遊園地を出ることにした。
「……さて、それから買い物だったかな?」
「帽子を見に行くのよ、お父様」
次に向かったのは、最近人気だという帽子屋だった。
店内には、リボンのついた帽子や、レースのベールがついた帽子、花飾りのついた帽子などなど、多数の帽子が並んでいる。
「……なかなか素敵ね。外出用の帽子を新調しようかしら」
母が店内に並ぶ品々に目をやったので、レオンティーナはすかさず父の背中を押してやった。
「お父様。お母様に似合うと思う帽子を探してきて」
「……え?」
「聞こえなかった? お母様に似合うと、お父様が思う帽子を差し出すの! お父様は、お母様のことが大切なのでしょう? そのくらいできなくてどうするの」
みるみるうちに、父の頬に血が上る。真っ赤になってしまった父を、蹴り飛ばしたいような気になった。
(こんなことではどうしようもないわね)
口の中でバニラの香りが広がり、そしてすっと解けて甘さが残る。夢中になって食べ終え、もう一回回転木馬に乗ってから、遊園地を出ることにした。
「……さて、それから買い物だったかな?」
「帽子を見に行くのよ、お父様」
次に向かったのは、最近人気だという帽子屋だった。
店内には、リボンのついた帽子や、レースのベールがついた帽子、花飾りのついた帽子などなど、多数の帽子が並んでいる。
「……なかなか素敵ね。外出用の帽子を新調しようかしら」
母が店内に並ぶ品々に目をやったので、レオンティーナはすかさず父の背中を押してやった。
「お父様。お母様に似合うと思う帽子を探してきて」
「……え?」
「聞こえなかった? お母様に似合うと、お父様が思う帽子を差し出すの! お父様は、お母様のことが大切なのでしょう? そのくらいできなくてどうするの」
みるみるうちに、父の頬に血が上る。真っ赤になってしまった父を、蹴り飛ばしたいような気になった。
(こんなことではどうしようもないわね)