悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
レモンピールのクッキー、イチジクのパウンドケーキ、ピーカンナッツのタルトにサンドイッチ。皇宮の菓子職人と料理人が丁寧に手をかけて作った品々が、真っ白なレースのテーブルクロスがかけられたテーブルに並んでいた。
「紅茶はあなたがいれるのよ」
「わ、私がですか……!」
側にいたソニアを見て命じれば、彼女は目を見開いた。
「そこにお湯がわいているでしょう。淹れ方は、お母様の侍女に教わっているわよね?」
「お、おおお、教わりましたけれども……!」
「わからなかったら聞きなさい。指導をお願いしていいかしら?」
言葉の後半は、付き添いの母の侍女に向けたものだ。
「もちろんでございます」
用意されているティーセットは、銀で揃えられている。落としたところで、多少傷がついても壊れることはない。
(そんなに緊張しなくてもいいのに)
ソニアには、荷が重かっただろうか。
かたかたと震えていたソニアであったけれど、やがて意を決したように顔を上げた。
「――やらせていただきますとも!」
「紅茶はあなたがいれるのよ」
「わ、私がですか……!」
側にいたソニアを見て命じれば、彼女は目を見開いた。
「そこにお湯がわいているでしょう。淹れ方は、お母様の侍女に教わっているわよね?」
「お、おおお、教わりましたけれども……!」
「わからなかったら聞きなさい。指導をお願いしていいかしら?」
言葉の後半は、付き添いの母の侍女に向けたものだ。
「もちろんでございます」
用意されているティーセットは、銀で揃えられている。落としたところで、多少傷がついても壊れることはない。
(そんなに緊張しなくてもいいのに)
ソニアには、荷が重かっただろうか。
かたかたと震えていたソニアであったけれど、やがて意を決したように顔を上げた。
「――やらせていただきますとも!」