悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「……申し訳ありません……いれなおします……」
「いれなおす必要はないわ。悪いと思ったら、さっさと上達してちょうだい。あなたが上達しなかったら、私はいつまでもマズイお茶を飲むことになるんですからね?」
たぶん、前世のレオンティーナだったら迷うことなく今いれた分は捨てさせ、新しい茶を用意させた。
だが、牢獄でろくな食事も与えられなかった時のことを思い返せば、多少茶がまずいくらい我慢できる。
「ちょっと苦いけど、甘みが強いイチジクのパウンドケーキと合わせたらちょうどいいわよ。いえ、そちらのピーカンナッツのタルトの方がいいかしら。キャラメルがかかっているものね。あなたもお菓子を食べなさい」
レオンティーナは菓子をとるように、ソニアにすすめる。
「よろしいんですか?」
ソニアは、それにもまたびっくりしていた。屋敷では、両親と茶を共にするので、ソニアや他の侍女は給仕だけだったからだ。
「いいものの味を覚えておきなさい。私の好みを覚えるのもあなたの仕事よ」
「――かしこまりました!」
レモンピールのクッキーを一口かじったソニアは、ほろりと涙をこぼした。
「いれなおす必要はないわ。悪いと思ったら、さっさと上達してちょうだい。あなたが上達しなかったら、私はいつまでもマズイお茶を飲むことになるんですからね?」
たぶん、前世のレオンティーナだったら迷うことなく今いれた分は捨てさせ、新しい茶を用意させた。
だが、牢獄でろくな食事も与えられなかった時のことを思い返せば、多少茶がまずいくらい我慢できる。
「ちょっと苦いけど、甘みが強いイチジクのパウンドケーキと合わせたらちょうどいいわよ。いえ、そちらのピーカンナッツのタルトの方がいいかしら。キャラメルがかかっているものね。あなたもお菓子を食べなさい」
レオンティーナは菓子をとるように、ソニアにすすめる。
「よろしいんですか?」
ソニアは、それにもまたびっくりしていた。屋敷では、両親と茶を共にするので、ソニアや他の侍女は給仕だけだったからだ。
「いいものの味を覚えておきなさい。私の好みを覚えるのもあなたの仕事よ」
「――かしこまりました!」
レモンピールのクッキーを一口かじったソニアは、ほろりと涙をこぼした。