悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 もし、今回、ルイーザを敵に回さないですむとしたら、その方が楽だろう。
 三大大公家の人間は、皇族とは家臣であり親戚でもあるという微妙な関係だ。
 誰に味方するのかは慎重に考えなければならないが、皇族との距離は、ある程度はつめておいた方がいい。
 そして今、レオンティーナが選んだのはケルスティンと距離をつめることであった。皇妃と近づけば、必然的にアンドレアスに近づくことになる。それよりは、ヴィルヘルムと親しくなっておきたい。

「喜んでお受けします――両親にもそう伝えておきますね」

 瞬時に脳内で考えを巡らせ、様々な計算を一気に行ったレオンティーナは、にっこりと笑って招待を受け入れたのだった。
 

 ケルスティンから、レオンティーナを招待したいという手紙が届いたのは、その翌日のことだった。
 ヴィルヘルムの手回しの良さには驚かされる。それに、ケルスティンにも。
 図書館には週三回程度通っているから、その帰りにケルスティンのところに向かうということになった。
 図書館まで迎えに来てくれたヴィルヘルムは、レオンティーナが本を広げているのを見て、あきれた表情になった。

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