悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
アルニム博士は、病の治療につき、きちんとした知識を持った人だ。そんな人が皇宮に提出した報告書に記載されているものならば、レオンティーナの提案に信ぴょう性を持たせることができるかもしれない。
(これで、ケルスティン様を助けることができるかもしれない……)
必要なことを書き写したノートを、レオンティーナは強く抱きしめた。きっと父なら、レオンティーナの話を真摯に聞いてくれるだろう。
それは、父とレオンティーナの関係が前世とはまったく違っていることの証明でもあった。
その日のうちに、レオンティーナは父の書斎を訪れた。
「――お父様、お話したいことがあります」
誰に伝えるべきか考えた末、レオンティーナが頼ったのは父だった。
仕事から帰ってきた父の書斎に押しかけるのは気が引けたけれど、頼りになる大人というのは他に思い当たらなかったのだ。
「どうしたんだい?」
「ケルスティン様の病気のことなの」
「ああ――心配だね。庶民の間でも、似たような病に感染している人がいるそうだよ」
父も、憂鬱そうな表情になった。
今のところバルダート大公領では発生していないらしい。
(これで、ケルスティン様を助けることができるかもしれない……)
必要なことを書き写したノートを、レオンティーナは強く抱きしめた。きっと父なら、レオンティーナの話を真摯に聞いてくれるだろう。
それは、父とレオンティーナの関係が前世とはまったく違っていることの証明でもあった。
その日のうちに、レオンティーナは父の書斎を訪れた。
「――お父様、お話したいことがあります」
誰に伝えるべきか考えた末、レオンティーナが頼ったのは父だった。
仕事から帰ってきた父の書斎に押しかけるのは気が引けたけれど、頼りになる大人というのは他に思い当たらなかったのだ。
「どうしたんだい?」
「ケルスティン様の病気のことなの」
「ああ――心配だね。庶民の間でも、似たような病に感染している人がいるそうだよ」
父も、憂鬱そうな表情になった。
今のところバルダート大公領では発生していないらしい。