悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 レオンティーナに皇帝から呼び出しがかかったのは、ケルスティンの熱が下がって、ひと月が過ぎた頃だった。
 ニナ草の効能については、今、皇宮の医師達が調べているのだという。
 皇宮に提出したアルニム博士の論文が忘れ去られていたのは、アルニム博士が研究一途で野心を持たず、田舎で研究三昧の生活を送っていたかららしい。
 アルニム博士は皇宮に召し抱えられ、ニナ草の栽培方法を確立させるための研究に専念することになったそうだ。

(前世とは違った展開だものね。たしかに、緊張するわ)

 前世ではアルニム博士の研究が世に知られるまでは時間がかかった。たしか、ヴィルヘルムが見つけ出したのだと思う。
 母亡きあと、ヴィルヘルムは母と同じ病気で亡くなる人を少しでも減らそうと、自分で調べ始め、アルニム博士にたどり着いたのだそうだ。
 今回は、レオンティーナが先にアルニム博士を見つけ出したから、アルニム熱の被害は前世より小さく抑えることができるだろう。
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