悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「午前中は、私も家庭教師の先生と勉強していますよ。天気がいい日には……いえ、今日にでもピクニックに行きましょうか」

 窓から空を見上げて、レオンティーナは言った。青空が広がっていて、今日は快晴が約束されている。
 厨房に言えば、午前中の勉強時間の間にサンドイッチやパイといった簡単な食事を用意してもらえるだろう。

「そう? ピクニックに連れて行ってくれるならいいわ」

 単純なもので、ピクニックという言葉にルイーザの機嫌は一気によくなった。

「君は、領地でも忙しいんだね。他にも、何か楽しそうなことをしているんだろう」
「何も楽しいことはしていませんよ?」

 ヴィルヘルムは、レオンティーナを見ている。
 久しぶりに会った彼は、ずいぶん変化しているとレオンティーナは思った。
 前世の彼は、線の細い美青年と言う印象だった。子供の頃の彼は、その印象のままだったけれど、今は違う。
 背はレオンティーナが見上げるほどに高くなっていた。まだ十四歳、成人には達していないから肉体は完成しているとは言えない。
< 183 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop