悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
そこは、すでにソニアの手によって片付けられ、新しい食器が並べられていた。するすると動き回ったソニアは、新しいお茶を用意し、ヴィルヘルムの前に出す。
「ソニア、君も座ったら?」
「そういうわけにはいきません。レオンティーナ様おひとりでしたら、ご相伴にあずかりますけれど」
「俺はいいと言ってるんだ。かまわないよな、レオンティーナ」
ヴィルヘルムがそう言うのなら、レオンティーナには断る理由はなかった。
自分の隣の席に座るよう、ソニアをうながす。
(私、どうしてしまったのかしら――)
どうして、ヴィルヘルムの顔を見ることができないのだろう。震える手を押さえつけるのが精いっぱいだった。
「デビューのために、こちらに来たんだろう」
「……はい」
言葉少なく、レオンティーナは返す。ヴィルヘルムは笑って、レオンティーナの前に小さな箱を滑らせた。
「なんで君がそんなに緊張しているのか俺にはわからないな。もしよかったら、デビューの時にこれを使ってもらえないか」
「私に、ですか……?」
ヴィルヘルムがテーブルに置いた箱を取り上げ、蓋を開いてみる。
「ソニア、君も座ったら?」
「そういうわけにはいきません。レオンティーナ様おひとりでしたら、ご相伴にあずかりますけれど」
「俺はいいと言ってるんだ。かまわないよな、レオンティーナ」
ヴィルヘルムがそう言うのなら、レオンティーナには断る理由はなかった。
自分の隣の席に座るよう、ソニアをうながす。
(私、どうしてしまったのかしら――)
どうして、ヴィルヘルムの顔を見ることができないのだろう。震える手を押さえつけるのが精いっぱいだった。
「デビューのために、こちらに来たんだろう」
「……はい」
言葉少なく、レオンティーナは返す。ヴィルヘルムは笑って、レオンティーナの前に小さな箱を滑らせた。
「なんで君がそんなに緊張しているのか俺にはわからないな。もしよかったら、デビューの時にこれを使ってもらえないか」
「私に、ですか……?」
ヴィルヘルムがテーブルに置いた箱を取り上げ、蓋を開いてみる。