悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 そこにあったのは、ダイヤモンドをあしらった髪飾りだった。無色透明のキラキラとしたダイヤモンドが中心なのだが、一部、ルビーをあしらってある。

「わあ、素敵! とっても素敵ですね、お嬢様!」

 先に大声を上げたのは、ソニアだった。

「……素敵」

 レオンティーナは、それきり言葉が続かなくなって髪飾りを見つめた。

「ルイーザとお揃いなんだ。君は以前父上からルビーのアクセサリーを賜っていたから、君にはルビーを。ルイーザは瞳の色に合わせてサファイアにしたよ」
「ルイーザ様と……?」

 もちろん、ヴィルヘルムからの贈り物は嬉しい。けれど、急に胸がしゅんとしたように思えた。

(私、妹みたいなものなのかしら……)

 よく考えたら、ヴィルヘルムにとっては、レオンティーナは妹の友人という立場でしかないのかもしれない。

「ありがとうございます、ヴィルヘルム様。ルイーザ様とお揃いだなんて嬉しいです」

 箱を抱きしめるようにして、レオンティーナは笑顔を作る。
 親友であるルイーザとお揃いなのだ。嬉しいに決まっている。

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