悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
レースもリボンも大量に見本が持ち込まれているから、どれを選ぶのか悩ましいところだ。
(変なの。一回デビューしているのにこんなに落ち着かない気分になるなんて)
母の隣にはハイラムまでいて、母の真似をして見本の布を引っ張ったり丸めたりしている。
こんな風に家族全員でデビューの支度を手伝ってくれるのは、嬉しい反面気恥ずかしい。
前世の両親は、デビューの支度に金銭を惜しむことはなかったけれど、準備の段階では手を貸してくれなかった。
レオンティーナは自分で仕立屋を呼び、宝石商を呼んで宝石を選び、ひとりでデビューの支度を調えたのである。
(あの時、お父様は、私を見ても何も言ってくれなかったっけ……でも、きっと今回は誉めてくれるわね)
ドレスの色などは特に指定はないから、好きなものを選ぶことができる。前世でレオンティーナが選んだのは、深紅のドレスだった。
レオンティーナの肌色には、赤が強烈に映え、美しく見えるというのがその理由だ。
けれど、今回は赤以外の色を選ぼうと思う。前世とは違う自分になるという気持ちを強く持ちたいのだ。
「……ハイラムは? どれがいいと思う?」
(変なの。一回デビューしているのにこんなに落ち着かない気分になるなんて)
母の隣にはハイラムまでいて、母の真似をして見本の布を引っ張ったり丸めたりしている。
こんな風に家族全員でデビューの支度を手伝ってくれるのは、嬉しい反面気恥ずかしい。
前世の両親は、デビューの支度に金銭を惜しむことはなかったけれど、準備の段階では手を貸してくれなかった。
レオンティーナは自分で仕立屋を呼び、宝石商を呼んで宝石を選び、ひとりでデビューの支度を調えたのである。
(あの時、お父様は、私を見ても何も言ってくれなかったっけ……でも、きっと今回は誉めてくれるわね)
ドレスの色などは特に指定はないから、好きなものを選ぶことができる。前世でレオンティーナが選んだのは、深紅のドレスだった。
レオンティーナの肌色には、赤が強烈に映え、美しく見えるというのがその理由だ。
けれど、今回は赤以外の色を選ぼうと思う。前世とは違う自分になるという気持ちを強く持ちたいのだ。
「……ハイラムは? どれがいいと思う?」