悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 皆が決めてくれるのなら、素敵なドレスになりそうだ。レオンティーナはハイラムを膝に乗せると、皆が意見を交わし合うのを黙って聞いていることにしたのだった。


 この国において社交界デビューというのは、親もしくは後見人の指名した付き添いの者と共に子供は出席を許されない会へ出席することをさす。
 身分の高い者の場合、皇宮で開かれる舞踏会か、三大大公家で開かれる舞踏会がデビューの場として選ばれることが多い。
 そこまでの身分でない者は、なんとかして伝手を手に入れ、少しでも身分の高い家に招かれようとする。というのも、そこでの出会いが結婚につながることも多いからだ。
 数年前から、デザイナーと仕立屋のスケジュールは押さえてあったから、デザインと布さえ決めてしまえばあとはあっという間だった。

「――お父様、お母様、どう?」

 新しいドレスに袖を通すのはいつだってわくわくする。レオンティーナは両親の前で、新しいドレスに身を包み、くるりと回って見せた。
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