悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 なんて、レオンティーナが臆したのを感じ取った父が笑う。二番目と言われて、レオンティーナはむっとした。

「二番目ってどういうことですか、お父様」
「一番美しいのは、エレインに決まっているじゃないか」

 なんて、堂々と言ってのけるのはどうなのだ。
 けれど、それでレオンティーナの緊張はやわらいだ。

「そうね。お父様の目には、お母様が一番美しく見えるのでしょうね」
「あら、レオンティーナも同じくらい素敵よ」

 母が父をなだめるのも楽しい。昔は、こんなやりとりなんてなかった。
 会場内には、レオンティーナと同年代と思われる貴族達が多数いた。
 まだ結婚相手の決まっていないレオンティーナに彼らが向ける目は、縁組みの相手として品定めをしているのだろう。

(……ハイラムがいるから、私がお嫁に行くこともできるものね)

 ハイラムが生まれていなければ、レオンティーナはバルダート大公家唯一の跡取りだ。相手が皇族であれば、父方の親戚にバルダート家を任せて嫁ぐこともできた。
 だが、格下の家に嫁ぐくらいならば、三大大公家の親戚から婿を取り、大公家を継がねばならなかった。
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