悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 ソニアは、レオンティーナが牢に入れられてから、反乱軍がつけた世話係だった。仕事がなく、しかたなくレオンティーナの世話係を引き受けたらしい。
 牢に入れられて以降、レオンティーナの話し相手といえばソニアに限られていた。
 時間をつぶすのに、互いの子供時代の話をしたこともあった。
 養護施設での貧しい生活と、皇宮での華やかな生活。互いの生活は完全に異なっていて、どちらも違いに目を丸くしていた。

 アンドレアスが皇帝となってから、弱者を守るための施設に割かれる予算はどんどん少なくなっていた。民の不満は膨れ上がる一方で、それもまた国の最後を早める原因になったのかもしれない。
 皇妃だった当時のレオンティーナは、皇妃としての役はほとんど果たしていなかったから、そんな施設があるのは知っていても、実態についてはまったく知らなかった。
 ソニアが言っていた養護施設の名を思い出し、父に頼んで視察の機会を設けてもらうこととした。
 ソニアが本当にそこにいれば、侍女として迎える手はずを整えればいいし、いなかったら人を使って探してもいい。

< 54 / 314 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop