悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「そうね、そういうこともあるかもしれない。でも、肌もつやつやしていて、さぞかし念入りに手入れしているのでしょうね。子供達の食費を削って、高価な化粧品を買っているのかしら?」
「いくら貴族と言えど、失礼ではありませんか!」

 レオンティーナのことを、子供とみているのだろう。施設長は声を上げ、レオンティーナを威嚇しようとした。

「先ほど私が声をかけた娘。年齢の割に小柄なのではなくて? いえ、ソニアだけではないわ。この施設の子供達は皆、がりがりにやせている。食事が足りないのではないかしら」
「それは、本当なのか、施設長?」

 ヴィルヘルムの問いかけに、施設長は黙り込んでしまった。

「――私は、ここで失礼するわ。見送りはけっこうよ」

 くるりと向きを変え、レオンティーナは足早に歩き始めた。見送りはけっこうと言ったからではないだろうが、施設長はその場に固まったまま立ち尽くしている。

「――レオンティーナ。今の発言は、本当なのか?」

 施設長には見向きもせず、ヴィルヘルムは小走りにレオンティーナを追いかけてきた。勢いよく歩く速度を落とさず、レオンティーナは続ける。

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