悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「家庭教師の先生が、レオンティーナはよくやっている。年の割に聡い、と。ですから、大人が見落としたことに気づいているのかもしれません。子供同士なら、見えることもあるでしょうし」
「お母様!」

 母が、レオンティーナの言葉を信じてくれた。
 この感情に、なんと名をつけたらいいのだろう。胸の内が温かくなり、それがじんわりと全身に広がっていく。

「……わかった。私の方でも調べてみよう」

 とりあえず、ソニアはバルダート家に引き取る。そして、父の力で内密に調査を進めてもらうことになった。
 

 ソニアが、バルダート大公家にやってきたのは、翌々日のことだった。
 父は翌日さっそく施設に手紙を出し、レオンティーナがソニアを気に入ったからという理由で雇うと話をつけてくれたのだ。
 レオンティーナは自分で迎えに行きたかったけれど、施設長と再び顔を合わせてすべてを台無しにしてしまいたくなかったし、家庭教師との授業があるので行けなかった。

「……や、雇ってくださってありがとうございます……」

 レオンティーナの前に現れたソニアは、施設で見た時とは違ってなんだか怯えているように見えた。
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