悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
 レオンティーナと視線を合わせないようにしているのか、ソニアは床を見つめたままだ。あの時とは違う、怯えが、彼女の身を包んでいる。

(……私、そんなに怖いかしら?)

 レオンティーナは、自分の身体に視線を落として今日の服装を確認した。
 淡い黄色のワンピースは、レオンティーナの美貌を引き立てているし、髪にもリボンを飾ってある。
 どこから見ても非の打ちどころのないいお嬢様で、びくびくされなければならないいわれはないはずだ。

(まあ、いいわ。そのうち慣れるでしょうし)

 レオンティーナは、両手を腰に当て、つんと顎をそびやかしてソニアを見た。

「……それで、ソニアだったわよね?」
「ふぁいっ!」

 レオンティーナの呼びかけに、ソニアは裏返った声で返す。頭を抱えたくなってしまった。

(そこまで、怯えなくてもいいじゃないのよ――!)

 たしかに一昨日は、微笑みかけてくれたのに。今はレオンティーナの一挙一動を息をつめるようにして見つめている。

「その制服、気に入ったかしら?」

 しかたがないので、レオンティーナは違うところから話をつなごうとした。
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