悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
本来はソニアも別の馬車に乗るのだが、今日はレオンティーナの隣に乗っている。
初めて皇宮に行くということもあり、母が特別にソニアをレオンティーナの隣に乗せてくれたのだ。隣の席に座ったソニアは、全身をこわばらせている。
「仕事にはもう慣れたか」「不満はないか」などと両親が問いかけているのに、懸命に対応しているが、ソニアの顔はひきつりっぱなしだった。
十五分ほど馬車を走らせれば、皇宮だ。
(……あの塔に入れられたのよね)
レオンティーナは、高い塔を見つめた。石造りの塔は、昔は物見台としても使われていたらしい。先代の皇帝の代に高貴な身分の人間を幽閉する牢獄へと改修された。
高い塔の上ならば脱出は不可能だし、救出も困難だ。前世でレオンティーナがあの塔に閉じ込められたのもそのような理由からだろう。
(……二度と、あそこに入りたくはないわ)
「ティーナ、どうしたんだ?」
「皇宮って、ずいぶん大きいんですね」
かつては、この皇宮の女主だったこともあるけれど、それは前世でのこと。父の前でそんなことを言えるはずもない。
初めて皇宮に行くということもあり、母が特別にソニアをレオンティーナの隣に乗せてくれたのだ。隣の席に座ったソニアは、全身をこわばらせている。
「仕事にはもう慣れたか」「不満はないか」などと両親が問いかけているのに、懸命に対応しているが、ソニアの顔はひきつりっぱなしだった。
十五分ほど馬車を走らせれば、皇宮だ。
(……あの塔に入れられたのよね)
レオンティーナは、高い塔を見つめた。石造りの塔は、昔は物見台としても使われていたらしい。先代の皇帝の代に高貴な身分の人間を幽閉する牢獄へと改修された。
高い塔の上ならば脱出は不可能だし、救出も困難だ。前世でレオンティーナがあの塔に閉じ込められたのもそのような理由からだろう。
(……二度と、あそこに入りたくはないわ)
「ティーナ、どうしたんだ?」
「皇宮って、ずいぶん大きいんですね」
かつては、この皇宮の女主だったこともあるけれど、それは前世でのこと。父の前でそんなことを言えるはずもない。