となりの一条三兄弟!
少し冷静になって、自分の服装を今さら確認してみた。
Yシャツのボタンを全部外して、その下は薄手のキャミソール。スカートはズレ落ちていて下着が見えるギリギリだった。
うわ、これちょっと、マズイ!
私は外から見えないよいに、自分の部屋のカーテンを閉めた。
考えてみれば、隣には人が住んでるんだから気を付けなきゃ……。
それにしてもさっきの音はなんだったんだろう。
またおばけ?それともカラス?
疑問が解決しないまま、私は木製のバスケットにリンゴを入れて一条家へと向かった。
――ピンポーン。
インターホンを押して反応を待つ。
迷いに迷ってお気に入りの白いワンピースを着てきたけどヘンじゃないかな?
前髪を無意味にちょんちょんっと直してみたりする。
インターホンを押したのはいいけれど、中から反応はない。もう一度インターホンを鳴らしてみると、ようやくガチャリと鍵が開く音がした。