となりの一条三兄弟!


目の前にはカリッと揚がっている唐揚げがある。

手を付けないのはお腹がすいていないからじゃない。まだ色々な疑問が頭に残ったままだからだ。


「茉莉ちゃんの口には合わないかな……?」

昴さんが心配そうに見つめていた。


「いえ、そういうわけじゃないんですけど……」

三人の視線が私に集中している。口に出すのは怖いけど、聞かないままだったら箸を持つことすらできない。

私は意を決してグッと手に力を入れた。


「あ、あの……!これって学校のウサギの肉じゃないですよね?」

その言葉に、空気が静まり返る。


この沈黙はもしかして当たりだから?

だとしたらどうすればいいの?

そもそもなんでそんなことを……。


「ふ、あははは!!」

私がぐるぐると妄想していると、突然笑い声が響いた。


「イヤだなあ。まりりん。そんなわけないじゃん!ってかウサギって食べれるの?」

なにかのツボに入ったのか晶くんはお腹を抱えてケタケタと笑っている。


「これは普通の鶏肉だよ。近所の精肉店で新鮮ないいやつを買ってきたんだよ」

それに釣られて昴さんも優しく微笑む。その姿を見て私はホッと肩を落とした。


そ、そうだよね……!

なんか奇妙なことばかり続いていたから考え方もおかしくなってたかも。

そう思ったらやっと食欲が湧いてきて、唐揚げを口に入れると今まで食べた中で一番ってくらい美味しくて箸が止まらない。

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