エリート御曹司が花嫁にご指名です
「汐里、海外へ行って自分を見つめ直したいんじゃなかったのか? だから辞めたいと」
刺すような視線を向けると、汐里はじりっと一歩二歩後退する。
「ええっ!? しおりんがそんなことを? それに会社を辞める? 聞いてないですよ」
壮二は知らなかったのか。
「壮兄、もう余計なこと言わないで。桜宮専務、送ってくださりありがとうございました。お気をつけておかえりください」
汐里はもう一度頭を下げ、壮二の腕をガシッと掴んで門扉のほうへ足を運んだ。
「しおりん! 見送らないのか?」
茫然とふたりの背中を見ているうちに、彼らは門扉の中へ消えていった。
俺はその日、壮二に電話をかけ、汐里の見合い話を聞いた。
『会社を辞めるのは聞いていなかったんですが……』
「汐里のような女性が、なぜ見合いを?」
『あー、それそれ。俺も、美人なんだから焦る必要はないって言ったら、地雷だったようで、珍しく怒りを露わにされましたよ。美人、美人って、なんなのっ!って』
汐里が怒る?
そんな姿を見たことがない俺は驚いた。それよりも彼女が見合いをするということに、震天動地だ。
刺すような視線を向けると、汐里はじりっと一歩二歩後退する。
「ええっ!? しおりんがそんなことを? それに会社を辞める? 聞いてないですよ」
壮二は知らなかったのか。
「壮兄、もう余計なこと言わないで。桜宮専務、送ってくださりありがとうございました。お気をつけておかえりください」
汐里はもう一度頭を下げ、壮二の腕をガシッと掴んで門扉のほうへ足を運んだ。
「しおりん! 見送らないのか?」
茫然とふたりの背中を見ているうちに、彼らは門扉の中へ消えていった。
俺はその日、壮二に電話をかけ、汐里の見合い話を聞いた。
『会社を辞めるのは聞いていなかったんですが……』
「汐里のような女性が、なぜ見合いを?」
『あー、それそれ。俺も、美人なんだから焦る必要はないって言ったら、地雷だったようで、珍しく怒りを露わにされましたよ。美人、美人って、なんなのっ!って』
汐里が怒る?
そんな姿を見たことがない俺は驚いた。それよりも彼女が見合いをするということに、震天動地だ。