エリート御曹司が花嫁にご指名です
本当になにかあったらと思うと、血の気が引く思いになる。
「専務、十五分後にタクシーが来る予定です」
「ありがとう。汐里、座ったらどうだ?」
「はい」
私は桜宮専務の隣に腰を下ろした。
「しおりん! どうして俺を通り過ぎて、優成さんの隣に座るんだ?」
「えっ?」
壮兄の指摘に、桜宮専務の横でハッとなる私だ。無意識に座ってしまい、立ち上がろうと腰を浮かせる。そこへ私の手首が掴(つか)まれた。
「座れ。壮二、汐里は俺の秘書だ。無意識に隣に来るのは仕方がないだろう?」
「そうだけど、妬けるな。ほら、優成さん、しおりんの手を離して」
「壮兄っ、な、なにを言って!」
掴まれていた手から、温かい体温が離れた。
壮兄の冷やかしも私だけがテンパって、優成さんはサラッと受け流し、おにぎりを食べている。
もうドキドキと心臓を暴れさせてしまうのは、やめなければ……。
「専務、十五分後にタクシーが来る予定です」
「ありがとう。汐里、座ったらどうだ?」
「はい」
私は桜宮専務の隣に腰を下ろした。
「しおりん! どうして俺を通り過ぎて、優成さんの隣に座るんだ?」
「えっ?」
壮兄の指摘に、桜宮専務の横でハッとなる私だ。無意識に座ってしまい、立ち上がろうと腰を浮かせる。そこへ私の手首が掴(つか)まれた。
「座れ。壮二、汐里は俺の秘書だ。無意識に隣に来るのは仕方がないだろう?」
「そうだけど、妬けるな。ほら、優成さん、しおりんの手を離して」
「壮兄っ、な、なにを言って!」
掴まれていた手から、温かい体温が離れた。
壮兄の冷やかしも私だけがテンパって、優成さんはサラッと受け流し、おにぎりを食べている。
もうドキドキと心臓を暴れさせてしまうのは、やめなければ……。