エリート御曹司が花嫁にご指名です
 相当、お父さんは優成さんとの結婚を喜んでいる様子。

 このままいけば、とことん飲みそうな気配がして、お酒に付き合わされる優成さんに申し訳なくなる。
 
 洋酒のボトルを開けているお父さんから、隣に座る優成さんへと視線を向けると、彼はわかっているというように、私の手に手を重ねた。


 優成さんがお酒に強いのは知っているけど、お父さんは容赦なく、グラスが空くと洋酒を満たす。
 
 病院から呼び出されるかもしれない壮兄は、アイスティーを飲んでいる。
 
 お父さんは顔を真っ赤にして、呂律も回らなくなっていた。けれど上機嫌なのは変わらずで、結婚式が楽しみだと何度も口にしている。
 
 優成さんは如才なく、しっかりと受け答えをしているから、余計に楽しくてお父さんは彼に飲ます。
 
 お父さんはとうとうあくびが止まらなくなり、今にも眠りそうな目に。

「あなた、もう寝ないと」
「そうだな。じゃあ、寝室へ行くか。優成くん、今夜は汐里の部屋に泊まりなさい」

 そう言って、ふらつく身体でリビングを後にした。お母さんも一緒に出ていってしまい、残ったのは私と優成さん、それに壮兄。

「優成さん、いきなりで驚きましたよ」

 壮兄は突然切り出した。


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