エリート御曹司が花嫁にご指名です
彼には、私たちが交際していないことなど、もちろんお見通しである。
「汐里を手放せないと悟ったんでね。壮二も汐里の相手が俺で、ホッとしただろう?」
クッと喉の奥で笑った優成さんは、もうひと口、琥珀色の液体を喉に通す。
「ですが、しおりんを速攻――」
「速攻、なんだ? 結婚を決めているのに、手を出すなと?」
「ゆ、優成さんっ!」
私は当惑し、これ以上話さないように大きな声を出した。
「構わないだろう? 汐里は俺の婚約者だ」
優成さんは美麗な顔を緩ませると、当惑している私の髪をポンポンと撫でる。
そんなことを人前で。ううん、今までそんなこと自体されたことがない私はどぎまぎして、視線を膝の上に落とす。
いつもは仲がいいのに、とげとげしい雰囲気で、私はこの場から消えたい。
「はあ~。他の男にやるくらいなら、優成さんのほうがいいですけどね? 俺の前でイチャつかれるのは目も当てられない。とにかく、俺と汐里が送っていきますから」
優成さんの車を私が運転して、壮兄も別の車でついてきて、送り届けたら私は壮兄の車に乗って帰宅する。
「汐里を手放せないと悟ったんでね。壮二も汐里の相手が俺で、ホッとしただろう?」
クッと喉の奥で笑った優成さんは、もうひと口、琥珀色の液体を喉に通す。
「ですが、しおりんを速攻――」
「速攻、なんだ? 結婚を決めているのに、手を出すなと?」
「ゆ、優成さんっ!」
私は当惑し、これ以上話さないように大きな声を出した。
「構わないだろう? 汐里は俺の婚約者だ」
優成さんは美麗な顔を緩ませると、当惑している私の髪をポンポンと撫でる。
そんなことを人前で。ううん、今までそんなこと自体されたことがない私はどぎまぎして、視線を膝の上に落とす。
いつもは仲がいいのに、とげとげしい雰囲気で、私はこの場から消えたい。
「はあ~。他の男にやるくらいなら、優成さんのほうがいいですけどね? 俺の前でイチャつかれるのは目も当てられない。とにかく、俺と汐里が送っていきますから」
優成さんの車を私が運転して、壮兄も別の車でついてきて、送り届けたら私は壮兄の車に乗って帰宅する。