エリート御曹司が花嫁にご指名です
 半月ぶりの乗馬で、心地いい身体の痛みを覚えて帰宅した。

 乗馬クラブのシャワールームで浴びてきたのに、車から降りた途端に、ノースリーブの綿素材のワンピースから露出する腕や、ノーメイクの顔に、太陽の日差しが容赦なく照りつけ、汗が出てくる。

 帰宅途中、アイスクリームショップで買ってきたチョコチップがたっぷり入ったミントアイスが楽しみで、自宅玄関へ足早に向かう。

 時刻は十六時で、エアコンで冷えたリビングのソファに壮兄が寝そべって本を読んでいた。

「おかえり。二ツ木に行ってたんだって?」

 今朝、当直から帰ってきた壮兄は、私が家を出る際は眠っていた。今もまだ眠そうに見える。

「家にいてもやることないしね。チョコミントアイス買ってきたの。食べる?」
「食べる、食べる」

 身体を起こした壮兄に、アイスが入っているショッパーバッグを渡し、手を洗いに行った。
 
 リビングに戻ると、壮兄はテーブルにふたつ、チョコミントアイスの入ったカップを並べていた。

 残りのカップは冷凍庫へしまったようだ。

「いただきます」

 私は壮兄の隣に腰を沈め、カップを開けて早速口にする。

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