エリート御曹司が花嫁にご指名です
 ハワードさんの熱烈な強い押しで、華さんは彼を愛するようになって結婚した。

 百九十センチ近くある高身長の彼は、学生時代、バスケットの選手だった。アメリカではそれくらいの身長では高い部類に入らないが、才能があった。

 プロのバスケットボール選手になることと、家業のどちらを選ぶか祖父に迫られ、バスケットを諦めたのだと。

 創始者一族として、彼は航空機に愛情があったからだ。

 夕食はメキシコ料理で、タコスやチョリソのケサディーヤ、ライムの効いたサラダなど、メキシコ人の料理人が本場の味でもてなしてくれた。
 
 ハワードさんは世の男性に見習ってほしいくらいの子煩悩で、常にリサちゃんをあやして、食べさせている。

《子煩悩ですね。華さんの旦那さまは》
 
 ハワードさんは日本語も話せるけれど、私はさびついた英語を少しでも復活させたくて、普段通りの会話をしてもらった。

《そうなの。子守りもいるけれど、就寝時や出かけるとき以外は私たちで面倒を見ているの。リーが可愛くてしょうがないわ》

 そう話せば、華さんとリサちゃんを抱いているハワードさんは視線を合わせて微笑む。

 なんて理想の夫婦なんだろう。

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