エリート御曹司が花嫁にご指名です
「汐里、十六時に検診に行くんだろう? 俺も一緒に行くから」
「優成さん、お仕事が……」
「一ヵ月に一度のこの日のために、あり得ないほどの仕事をこなしてきたんだ。鬼の秘書に尻を叩かれてな」

 南場秘書を鬼の秘書と例えるのはピッタリで、ふたりはなかなかいいコンビだと思う。

「そうだ、そうだ。優成は働きすぎだ。汐里さんと行ってきなさい」

 社長の援護射撃で、優成さんは満足そうに口元を緩めた。

「汐里、心配はいらない。南場の許可も取っている」

 南場秘書は持ち前の采配を振るって、優成さんをタジタジにさせているみたいだった。

 仕事は順調で、私生活も充実している。とても幸せな日々を送っている私たちだった。



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