エリート御曹司が花嫁にご指名です
 そして五月の終わり、私は元気な男の赤ちゃんを産んだ。

 元気な赤ちゃんは優成さんに似ていて、両家の祖父母や、おじ、おばたちをメロメロにさせていた。
 
 今日は赤ちゃんと私の退院日。
 
 純白のおくるみに包まれた赤ちゃんを抱く私の傍らに、荷物を持つ優成さんがいる。

「忘れ物はないな」

 優成さんは個室の病室をぐるっと見回す。「なし」と改めて呟く彼に、私は答える。

「あります」
「ある?」

 彼は首を傾げて、黒い瞳で私を見つめる。その瞳に、私の胸はいつもドキドキ高鳴る。

「優成さん、キスを忘れていますよ」

 私の言葉に優成さんが、ふっと笑う。

 そして「そんなことか」と顔を傾けて、私の唇をそっと食んだ。

「いつでもそうやって、ねだって。美人の俺の奥さん。愛しているよ」
「私もです。優成さん、愛しています。これからも、ずっと……」

 お互い顔を見合わせて、微笑んでから、再び唇が重なった。


                             HAPPY END
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