エリート御曹司が花嫁にご指名です
翌日の土曜日から夏季休暇。しかし取り立てて行きたいところも、行かなければならないところもなく、部屋で映画を観るというつまらない時間が経過していた。
「はあぁぁ……こんなにだらだらしていて、なんか背徳感……もう十七時じゃない……」
ベッドの枕に顔を伏せたとき、顔の横にあったスマホが着信を知らせた。画面に映し出された名前に、私の心臓がドクッと跳ねる。
桜宮専務……?
呼び出し音は、私が困惑している間も辛抱強く鳴っている。
彼からの電話で私用の話は今までになかったから、仕事のことだろう。出ないわけにはいかず、私は通話をタップした。
「一条です」
『これから会いたい。何時なら?』
これから会いたい……?
私の耳は聞き違いをしたようだ。
「え……っと……なにかお困りの案件が……?」
『ああ。聞きたいことがある。今家にいるのなら行くが? 会社にいるんだ』
「聞きたいこと……それなら会社へ行きますが」
『仕事じゃない。いや、仕事も絡んでいるか。家にいるんだな? これから行く。着いたらメールをするから出てきてくれ』
「ええっ!?」
私が驚いている間に、通話が切れてしまった。
「はあぁぁ……こんなにだらだらしていて、なんか背徳感……もう十七時じゃない……」
ベッドの枕に顔を伏せたとき、顔の横にあったスマホが着信を知らせた。画面に映し出された名前に、私の心臓がドクッと跳ねる。
桜宮専務……?
呼び出し音は、私が困惑している間も辛抱強く鳴っている。
彼からの電話で私用の話は今までになかったから、仕事のことだろう。出ないわけにはいかず、私は通話をタップした。
「一条です」
『これから会いたい。何時なら?』
これから会いたい……?
私の耳は聞き違いをしたようだ。
「え……っと……なにかお困りの案件が……?」
『ああ。聞きたいことがある。今家にいるのなら行くが? 会社にいるんだ』
「聞きたいこと……それなら会社へ行きますが」
『仕事じゃない。いや、仕事も絡んでいるか。家にいるんだな? これから行く。着いたらメールをするから出てきてくれ』
「ええっ!?」
私が驚いている間に、通話が切れてしまった。