エリート御曹司が花嫁にご指名です
これから行くって、どのくらいで?
桜宮専務が私に会いに来る理由は、仕事でなければ、昨晩、壮兄が漏らしたお見合いの件に違いないと推測する。
退職願の理由、一身上の都合についてだ。
到着の連絡がスマホに入った。まだ十分ほどしか経っていない。
私は白いTシャツとデニム姿で外へ出る。なにを言われるのか考えると怖くて、身体が微妙に震えている。
ここで逃げていたら、いつになっても話は堂々巡りよ。
気持ちを奮い立たせて、車にもたれるようにして待っている桜宮専務の元へ近づく。
桜宮専務はいつもと変わらないビジネススーツを着ていた。
蝉の鳴き声が、いやに耳につく。
病院近辺には樹木がたくさんあるので、真夏の今は蝉がけたたましく鳴くのは仕方がないのだ。
「桜宮専務」
「乗って」
助手席側のドアを開けて促す桜宮専務だ。誰かが来るかもしれないここで話をするわけにはいかなくて、私は助手席に乗り込んだ。
桜宮専務が私に会いに来る理由は、仕事でなければ、昨晩、壮兄が漏らしたお見合いの件に違いないと推測する。
退職願の理由、一身上の都合についてだ。
到着の連絡がスマホに入った。まだ十分ほどしか経っていない。
私は白いTシャツとデニム姿で外へ出る。なにを言われるのか考えると怖くて、身体が微妙に震えている。
ここで逃げていたら、いつになっても話は堂々巡りよ。
気持ちを奮い立たせて、車にもたれるようにして待っている桜宮専務の元へ近づく。
桜宮専務はいつもと変わらないビジネススーツを着ていた。
蝉の鳴き声が、いやに耳につく。
病院近辺には樹木がたくさんあるので、真夏の今は蝉がけたたましく鳴くのは仕方がないのだ。
「桜宮専務」
「乗って」
助手席側のドアを開けて促す桜宮専務だ。誰かが来るかもしれないここで話をするわけにはいかなくて、私は助手席に乗り込んだ。