芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



ギュッと抱きしめて、身体がものすごく密着してる。


悝世以外の男の子に、こんな距離で触れられて抱きしめられたことなんてない。


瑠衣くんはわたしの身体に抱きついて、そのまま顔を埋めてるから。



……ぜ、ぜったい心臓の音聞こえてる。



この状況で平静でいられるほど、慣れてないし、ドキドキしないわけない。


ううん、この状況でドキドキしない人なんていないと思う。


もし、いたら連れてきてほしいくらい……。



って……今はそんなことどうでもよくて。



「……心臓の音、すごいね」


「ぅ……」


埋めていた顔をパッと上げて軽く笑ってる。



熱のせいで頬が紅潮してて息遣いも荒く聞こえる。



「……悝世にもそんな可愛い顔見せてるの?」



いつもの優しくて紳士的な瑠衣くんじゃない。


このまま流されたらまずいって、頭の中で警告音がうるさいくらい鳴ってる。

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