芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「……抵抗しないと何するかわかんないよ」


ベッドのそばにある大きな窓が少し開いていたから、そこから風が吹き込んで髪をふわっと揺らした。



「瑠衣くんいつもと違う……よ」


「……熱のせいだね」



「こんなところ、誰かに見られたら……」


こんな抱き合ってるところ誰かに見られたら、どう考えても付き合ってるとか、そういう関係に見えるから。



「悝世に見られたらまずいね」


「そんなこと、ないよ……」


「どうして?」


「わかんない、けど……」


「わかんないの?」


ただコクリとうなずくだけ。



だってほんとにわかんないもん……。

瑠衣くんに嫉妬したり、変な独占欲はあるくせに。


抱きしめたり、キスだってしてくるのに。



わたしのこと好きだって言ってくれない。

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