雪の訪問者
「ああ、そ、そうか
お嬢ちゃん、どうしたのかな?」

女の子はじっと両手を握りしめて、立ちすくんでいる

「ん?どうしたんだい?
お巡りさんに、話してごらん?」

僕は女の子が怖がらないように、満面の笑みを浮かべて、話しかける

「…お巡りさん、あ、あのね」

女の子が、おずおずと切り出す

「こ、これ…拾った、の…」

女の子が左手を突き出し、強張った手を広げる

そこには…100円玉

女の子が、拾って、届けに来てくれたのか

勇気を振り絞って

この吹雪の中を

「おお、そうかそうか、届けに来てくれたのか!ありがとう!

早速、簡単な書類書くから、ここに座って、座って、ね」
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