雪の訪問者
女の子をパイプ椅子に座らせ、書類作成用のパソコンを用意する

「ありがとうね
どこで、いつ頃、拾ってくれたのかな?」

女の子の緊張をほぐし、怖がらないように、僕は笑顔を浮かべ、ゆっくりと聞いていく

「あのね、そこの公園でね…
ついさっき、見つけたの…」

女の子は徐々に緊張が緩んできた様子で、笑顔を浮かべ、ハキハキと答えるようになった

ふと交番の外を見る

窓越しに、彼女が僕を見ている

視線が合うと、『頑張ってね!』というように、ジェスチャーでガッツポーズを僕に送ってくる

外は吹雪なのに

僕に用があるなら、交番の中に入って、待ってくれればいいのに

女の子の相手が終わるまで、待ってて欲しい

君と、話がしたい

でも今は、仕事優先だ
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