雪の訪問者
何処から来て、何処へ行ってしまったのか

荒い息をついて

吹雪の中にも関わらず、全身汗びっしょりになって

僕はなす術もなく、立ち尽くす

いつの間にか、雪はやんでいた

それ以来、彼女は姿を現さず

雪が降ることもなかった

それから僕はしばらくして、ある研修を受けることになり

約1ヶ月、研修施設に閉じ籠った

外出、外泊もままならず

文字通り、ほぼ缶詰め状態で、研修に集中した

あの吹雪の夜に、去っていった彼女の面影も徐々に薄れていった

研修が終わり、また元の交番勤務に戻ったあと…

僕は彼女のことを思いだし

居ても立ってもいられなくなり

ある日、高校時代の同級生に電話した

その同級生は、高校時代から社交的で

同時に、かなりの情報通でもあった
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