俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
「私も非常に楽しい心持ちです」

「王太子殿下をお手本に、我が家の催しも、あっと驚くような余興を考えたいと思います」

「少年騎士殿は見習いなのですか。正騎士ができないことをやってのけるとは、これは愉快。英雄伝しかり、小さき者が強者を負かすと、気持ちがいいものですな」

招待客たちが皆、笑顔でワイワイと楽しげなので、王太子は呆気に取られていた。

その視線を俯くグレンと客の間で往復させると、少し考えてから小さく頷いた。

「皆さんの寛大な心に感謝します。さあ、お茶会の続きに戻ろう。今日は日暮れまで、語り尽くそうではないか。テーブルの上を綺麗にしなくてはならないな。お前たち、早く片付けて、新しいお茶を用意しなさい」

王太子の顔に、穏やかな笑みが戻ってきた。

おそらくグレンを責めるより許した方が、主催者としての評価が上がると判断したのではなかろうか。

メイドや従僕たちが、アリスが突っ込んでしまったテーブルを急いで直している。

アリスは持ち場に戻り、ホッと胸を撫で下ろしていた。

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