俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
周辺国が友好関係にある限り、バルムンドは我が国に攻め込むまではしないだろう。
鉄鉱石の輸入量が上がっているという情報も間違いではないかと、アリスは騎士団長と同じように考えた。
けれども医師長が、静かに首を横に振る。
「バルムンドが、マレイン王国を抱き込んだかもしれない。薬草売りの旅商人が、マレイン王国内で鉄鉱石を運ぶ馬車の車列を見ている。その道の先はバルムンドに繋がる関所だ。先に関所を通った旅商人は、以前と比較して、検問が緩くなったと感じたそうだ」
「なに……?」
マレイン王国も、国境をライル川とするコルドニアの隣国である。
三国がそれぞれに隣り合っているのだ。
その話が正しければ、二国は密かに協定を結んだ可能性があり、コルドニアへの侵攻が懸念される。
騎士団長は険しい顔をして、暖炉が部屋を暖めてくれても、ヒヤリとした緊張が漂う。
アリスもなんとか事態を把握して、不安になった。
(どうしたらいいの? 国軍は戦闘に備え、騎士団は……?)
難しい顔でそれぞれの考察にふけるふたりを交互に見て、アリスはおろおろとうろたえる。
すると騎士団長に肩を抱き寄せられた。
鉄鉱石の輸入量が上がっているという情報も間違いではないかと、アリスは騎士団長と同じように考えた。
けれども医師長が、静かに首を横に振る。
「バルムンドが、マレイン王国を抱き込んだかもしれない。薬草売りの旅商人が、マレイン王国内で鉄鉱石を運ぶ馬車の車列を見ている。その道の先はバルムンドに繋がる関所だ。先に関所を通った旅商人は、以前と比較して、検問が緩くなったと感じたそうだ」
「なに……?」
マレイン王国も、国境をライル川とするコルドニアの隣国である。
三国がそれぞれに隣り合っているのだ。
その話が正しければ、二国は密かに協定を結んだ可能性があり、コルドニアへの侵攻が懸念される。
騎士団長は険しい顔をして、暖炉が部屋を暖めてくれても、ヒヤリとした緊張が漂う。
アリスもなんとか事態を把握して、不安になった。
(どうしたらいいの? 国軍は戦闘に備え、騎士団は……?)
難しい顔でそれぞれの考察にふけるふたりを交互に見て、アリスはおろおろとうろたえる。
すると騎士団長に肩を抱き寄せられた。