俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
指示通り目を閉じて、羞恥や戸惑いに耐えていたアリスだが、体から衣服をはぎ取られて、半裸の騎士団長と直接体温を分かち合っているうちに、彼を受け入れたいという気持ちが自然と湧き上がった。

全身を撫でられ、口づけられて、愛でられる。

「んっ、あっ……」

アリスの口から控えめな嬌声が漏れ、騎士団長の口の端が嬉しげにつり上がった。

実戦でもなかなか呼吸を乱さぬ騎士団長が、欲情を高まらせて熱い息を弾ませている。

逞しい両腕でアリスをしっかりと抱きしめ、いよいよその時がきた。

それを察してアリスが体を固くすれば、優しい声で命令される。

「アリス、俺の名を呼べ」

「エドガー……」

「力を抜け。怖がるな。俺に愛され、幸せになることが、これからのお前の使命だ」

「はい……ああっ!」

破瓜の痛みに身をよじっても、放してくれず、アリスを捕える腕にさらに力が込められる。

捕まえられて安心を感じるとは、深い愛情ゆえのことだろう。

痛みはすぐに忘れ、ひとつになれた喜びで、アリスの胸は震える。

(私も、もらう以上の愛情を返して、エドガーを幸せにしてあげたい……)

危険がつきものの職務において、癒しの時間は大切だろう。

それを与えてあげたいと、アリスは思う。

打ち寄せる幸せな波に揺られながら、これからは騎士団長の妻として、精一杯、役目を果たそうと心に誓うアリスであった。

【完】

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