俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
「めまいもない? この指、何本に見える?」
普通の口調で診察を始められ、アリスは戸惑うばかり。
(女だとバレてないのかな。騎士服を切られたというこの記憶が間違っているの……?)
体に異常がないことを伝えてから、恐る恐る尋ねる。
「あの、僕を着替えさせましたか……?」
すると、医師長の眉間に深刻そうな皺が寄る。
腰を落として、じっと目の奥を覗き込んでくるから、アリスの鼓動が跳ねた。
「着替えさせていないよ。アリュース君が担ぎ込まれた時のままの服装だ。どうしてそう思う? やはり脳が揺れた影響で、認知機能に異常が――」
「ち、違います。なんとなく聞いてみただけで、頭も体もこの通り、大丈夫です」
アリスはベッドに膝立ちし、両腕を屈伸させて作り笑顔を浮かべる。
病気認定されて全身くまなく調べるなどと言われたら一大事なので、焦って元気さをアピールした。
医師長は深く追求することなく、眉間の皺も解いてくれた。
「後遺症がなくてよかった。けれど、夕食時間まではここで休んでいてもらうよ。念のため、様子をみたい。今は他に人がいないから、くつろいで」
「はい」
普通の口調で診察を始められ、アリスは戸惑うばかり。
(女だとバレてないのかな。騎士服を切られたというこの記憶が間違っているの……?)
体に異常がないことを伝えてから、恐る恐る尋ねる。
「あの、僕を着替えさせましたか……?」
すると、医師長の眉間に深刻そうな皺が寄る。
腰を落として、じっと目の奥を覗き込んでくるから、アリスの鼓動が跳ねた。
「着替えさせていないよ。アリュース君が担ぎ込まれた時のままの服装だ。どうしてそう思う? やはり脳が揺れた影響で、認知機能に異常が――」
「ち、違います。なんとなく聞いてみただけで、頭も体もこの通り、大丈夫です」
アリスはベッドに膝立ちし、両腕を屈伸させて作り笑顔を浮かべる。
病気認定されて全身くまなく調べるなどと言われたら一大事なので、焦って元気さをアピールした。
医師長は深く追求することなく、眉間の皺も解いてくれた。
「後遺症がなくてよかった。けれど、夕食時間まではここで休んでいてもらうよ。念のため、様子をみたい。今は他に人がいないから、くつろいで」
「はい」