如月くんは私をひとりじめしたい

あのまま何も起きなかったら、私、今頃どうなってたんだろう。

そう考えただけで、ぽっと赤くなってしまった。

って、私、何を考えて………。



「小春ちゃん」

「あ、えーと、お母さんからだったよ。迷惑をかけてないか心配してメールしてきたみたい」

「そう。で、続きする?」

「しないから!!」


さらっとそういうことを言う辺り、さすが如月くんって感じだな。


それからはクリスマスパーティーをした。

事前に買ってきたクリスマスチキンとケーキを2人で食べた。

なんかこうやってると、如月くんと夫婦になったみたい。

きっと結婚したらこんな感じなんだろうな。

って、また私、変なこと考えて……。

ご飯を食べ終わると2人で片付けをすることにした。

私が洗い物をしていると、如月くんが近づいてきた。


「小春ちゃん、片付け終わって暇なんだけど」

「もう少しで終わるから待ってて」

「待てない。だから構って」


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