こぼれるほどの愛を、君だけに。【完結】
グイッと、手首をひっぱられる。



「待って」




『えぇっ!!』




こんどは左足がグキッとなって


地面に倒れこみそうになった。


うわっ、バランスが完全に崩れた!




そのとき

サッと腕が伸びてきて

力強く引き寄せられた。






―――私、今、彼の腕の中―――



ドキドキと、心臓が飛び上がる。

電車に乗り遅れそうになって猛ダッシュしても

会社のエレベーターがなかなか来なくて階段駆け上がっても

ここまでドキドキしないのに。




今、我が心臓は、史上最高のドキドキを

かもしだしています!
< 22 / 153 >

この作品をシェア

pagetop