空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
やはり翌日は雨だった。

朝からパラパラと降っていたのだけれど、正午を越えた時点で豪雨になった。

よく天気予報でバケツをひっくり返したような雨とか言うけれども、私はその表現が嫌い。

空にも表情がある。

気持ちがある。

そう思って昔から私は、雨の日は神様が泣いているという。

子供っぽいのは否めない。

そんなファンタジーな表現を17にもなってする人はなかなかいないと思う。

今日は神様が声を上げて激しく泣いている。

時々悲しみが稲妻に変わり、地上に牙を剥く。

分厚い灰色の雲。

心にもやもやがたまっているのかな。

心配、不安、イライラ、ストレス...。

負の感情が押し寄せたときは泣けばいい。

泣いた後は笑ってくれればそれでいい。

私はどんな空も好きだから、空の上で見守る神様の心も全部受け入れるよ。

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