空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
お母さんはスーパーで働いている。
土日も関係なしで働くこともあり、家には作りおきがたくさんある。
今日はたまたま休みだったから腕を奮ってハンバーグを作ってくれたみたいだ。
大好きなきのこの味噌汁に、ブロッコリーとトマト、にんじんのグラッセ、ポテトサラダ、そしてきらきらつやっつやな白米...。
見るだけでよだれが出てくる。
この時間にがっつり食べるのはダイエットに燃える世の女性なら考えられないことだけど、私は欲のまま突っ走る。
「いっただっきまーす!」
まずはきのこの味噌汁を飲み、体の芯から温め、ハンバーグに箸を伸ばす。
う~ん...!
安定の美味しさ。
このデミデミしてるデミグラスソースがたまらなく美味しいっ。
白米にバウンドさせてからぱくり。
白米もぱくり。
はぁ、幸せ...。
...ってちょっと待って。
1人ならいいけど、私今...
愛しい人の前。
急激に胃が縮む。
これはまずい。
こんな姿見せちゃダメじゃないか。
女子として終わってる。
絶望し、箸を置いた。
一旦落ち着こう。
心を穏やかに、優雅にしてから食べるんだ。
そう思ってふぅーっと息を吐くと彼が口を開いた。
「こんな幸せそうに食べる人初めて見た。確かに美味しいよ、瀬生さんのお母さんの料理」
私は目をパチパチさせた。
颯翔くんが話してる。
颯翔くんが食べてる。
国宝級のイケメンが私の目の前で私を誉めてくれた?!
「何?」
「えっと、その...あの...食べます!とりあえず食べます!」
「瀬生さんてとことん変だね」
変とか言われたけど、微笑んでくれてるみたいだし、まいっか。
気にしないで食べよう。
食べまくろう。
だって今幸せだから。
土日も関係なしで働くこともあり、家には作りおきがたくさんある。
今日はたまたま休みだったから腕を奮ってハンバーグを作ってくれたみたいだ。
大好きなきのこの味噌汁に、ブロッコリーとトマト、にんじんのグラッセ、ポテトサラダ、そしてきらきらつやっつやな白米...。
見るだけでよだれが出てくる。
この時間にがっつり食べるのはダイエットに燃える世の女性なら考えられないことだけど、私は欲のまま突っ走る。
「いっただっきまーす!」
まずはきのこの味噌汁を飲み、体の芯から温め、ハンバーグに箸を伸ばす。
う~ん...!
安定の美味しさ。
このデミデミしてるデミグラスソースがたまらなく美味しいっ。
白米にバウンドさせてからぱくり。
白米もぱくり。
はぁ、幸せ...。
...ってちょっと待って。
1人ならいいけど、私今...
愛しい人の前。
急激に胃が縮む。
これはまずい。
こんな姿見せちゃダメじゃないか。
女子として終わってる。
絶望し、箸を置いた。
一旦落ち着こう。
心を穏やかに、優雅にしてから食べるんだ。
そう思ってふぅーっと息を吐くと彼が口を開いた。
「こんな幸せそうに食べる人初めて見た。確かに美味しいよ、瀬生さんのお母さんの料理」
私は目をパチパチさせた。
颯翔くんが話してる。
颯翔くんが食べてる。
国宝級のイケメンが私の目の前で私を誉めてくれた?!
「何?」
「えっと、その...あの...食べます!とりあえず食べます!」
「瀬生さんてとことん変だね」
変とか言われたけど、微笑んでくれてるみたいだし、まいっか。
気にしないで食べよう。
食べまくろう。
だって今幸せだから。