空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
「瀬生さん」
私はその声に、とっさに反応し振り返った。
「颯翔くん...」
颯翔くんは私の隣に歩み寄ってきてぶっきらぼうに何かを差し出した。
「えっ...。これって...」
「さっき渡し忘れた」
颯翔くんから受け取ったのは手作りのクッキーだった。
なんで泣かせるようなことするかな...。
泣きたくても颯翔くんの前じゃ泣けないよ。
涙で歪んだ顔も、化粧が崩れた顔も、まだ見せたくないよ。
私はハンカチを取り出し、目頭を拭った。
「ごめん。なんかほんとに迷惑ばかりかけちゃってるよね。意味不明でほんとにごめん...」
「謝るなよ」
「えっ...」
「オレの友達になりたくて勝手に立候補したくせに、巻き込んだくせに、今さら...謝るな」
「そう、だね」
そうだよね。
自業自得なのに、何言ってるのかな、私。
ほんと、バカだ。
バカは増えても減らないな。
バカでバカで大バカだ。
自分の頭に拳をこつんとぶつけて軽く戒めた。
私はその声に、とっさに反応し振り返った。
「颯翔くん...」
颯翔くんは私の隣に歩み寄ってきてぶっきらぼうに何かを差し出した。
「えっ...。これって...」
「さっき渡し忘れた」
颯翔くんから受け取ったのは手作りのクッキーだった。
なんで泣かせるようなことするかな...。
泣きたくても颯翔くんの前じゃ泣けないよ。
涙で歪んだ顔も、化粧が崩れた顔も、まだ見せたくないよ。
私はハンカチを取り出し、目頭を拭った。
「ごめん。なんかほんとに迷惑ばかりかけちゃってるよね。意味不明でほんとにごめん...」
「謝るなよ」
「えっ...」
「オレの友達になりたくて勝手に立候補したくせに、巻き込んだくせに、今さら...謝るな」
「そう、だね」
そうだよね。
自業自得なのに、何言ってるのかな、私。
ほんと、バカだ。
バカは増えても減らないな。
バカでバカで大バカだ。
自分の頭に拳をこつんとぶつけて軽く戒めた。