空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
しばらくして私達は迷子センターに到着した。
男の子が係りの人と何やら話していたけれど、私は上の空だった。
いつもの癖で海と空に目を奪われていた。
あれだけ濃い青だった海が、透き通るように美しかった青空が、太陽に引き込まれたかのように燃えるような赤に染まっていた。
じっと見つめていると、男の子に手を引かれた。
「空よりも海よりも自分のことを考えなよ。ほら、お姉さんに名前言って」
「あ、うん。私の名前は...」
男の子が係りの人と何やら話していたけれど、私は上の空だった。
いつもの癖で海と空に目を奪われていた。
あれだけ濃い青だった海が、透き通るように美しかった青空が、太陽に引き込まれたかのように燃えるような赤に染まっていた。
じっと見つめていると、男の子に手を引かれた。
「空よりも海よりも自分のことを考えなよ。ほら、お姉さんに名前言って」
「あ、うん。私の名前は...」