空よりも海よりもキミのことを知りたかった。
「ちょっとそこのお姉さん」
「は、はいっ」
「今、1人?」
「まあ、はい」
「なら、俺らと遊ばない?」
うわわ。
ヤバイことになってしまった。
迷子事件を思い出して放浪してたらちんぴらの溜まり場みたいなところにたどり着いちゃったみたい。
海くんと夏帆ちゃんのところに帰ろうかと思って一瞬でやめたんだっけ。
ぼーっと歩いて来てしまったからたっくんと別れた後の記憶がない。
「おい、きいてんのか?」
「あっ...えっと...その...。向こうで連れが待ってるので私行きますね」
と、歩き出した時。
毎日どんなトレーニングをしているのか分からないけどとにかく肩幅のすごい男に肩を鷲掴みにされた。
「逃がすわけねえだろ」
「離して下さい!」
「よしっ、向こう連れていってちゃっちゃとヤっちゃおうぜ」
「いやっ!止めて!離して!」
しかし、抵抗しようにも出来ない。
男たちの力が強すぎる。
恐怖に震え、涙さえも出てこない。
お願い...。
誰か、助けてよ。
誰か、じゃない。
こういう時に真っ先に頭に思い浮かぶのは...
私が助けてほしいのは...ただ1人。
「颯翔くんっ!!」
お腹から一気に大声を出した。
声は恐怖で震え、かすれていた。
「黙れっ!」
男の丸太のような腕が目の前に現れて反射的に目を瞑り、視界が真っ暗になった。
もう終わりだ...。
そう思っていた。
――あの声を聞くまでは...。
「は、はいっ」
「今、1人?」
「まあ、はい」
「なら、俺らと遊ばない?」
うわわ。
ヤバイことになってしまった。
迷子事件を思い出して放浪してたらちんぴらの溜まり場みたいなところにたどり着いちゃったみたい。
海くんと夏帆ちゃんのところに帰ろうかと思って一瞬でやめたんだっけ。
ぼーっと歩いて来てしまったからたっくんと別れた後の記憶がない。
「おい、きいてんのか?」
「あっ...えっと...その...。向こうで連れが待ってるので私行きますね」
と、歩き出した時。
毎日どんなトレーニングをしているのか分からないけどとにかく肩幅のすごい男に肩を鷲掴みにされた。
「逃がすわけねえだろ」
「離して下さい!」
「よしっ、向こう連れていってちゃっちゃとヤっちゃおうぜ」
「いやっ!止めて!離して!」
しかし、抵抗しようにも出来ない。
男たちの力が強すぎる。
恐怖に震え、涙さえも出てこない。
お願い...。
誰か、助けてよ。
誰か、じゃない。
こういう時に真っ先に頭に思い浮かぶのは...
私が助けてほしいのは...ただ1人。
「颯翔くんっ!!」
お腹から一気に大声を出した。
声は恐怖で震え、かすれていた。
「黙れっ!」
男の丸太のような腕が目の前に現れて反射的に目を瞑り、視界が真っ暗になった。
もう終わりだ...。
そう思っていた。
――あの声を聞くまでは...。