転生令嬢の悪役回避術ー心を入れ替え女王になりましたー
アイリーンが刺繍を終えたのはお昼を少し過ぎたころだった。

刺繍を終え、再び背伸びをしていた時にカルロティーは部屋の中へ入ってきた。

「どうですか?」

「終わりました。」

アイリーンは刺繍が終えたばかりの軍服をカルロティーに見せた。

「アイリーンは刺繍苦手なのよね?
今まで刺したことあるの?」

今まで二色以上を使って刺繍をする方法をカルロティーは教えたことがなかった。

それなのにアイリーンはそれを当たり前のようにやってのけた。

それがカルロティーにとっては驚きだったのだ。

「そうした方がいいかなって思ってやってみました。」

「とてもきれいですね。
アイリーン、お疲れさまでした。

少し、休憩しましょう。」

カルロティーはアイリーンの手をつかみ、サンルームへと移動した。
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