年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「まぁ、光栄だわ。ちなみにね、今日のバスケットの中身はこれまでリリア様が美味しいって褒めてくれたマフィンやケーキといった手製のお菓子ばかりなの。日持ちは期待できないから、早めに食べてちょうだいね」
 ……これまではお母様の目を盗み、残りを気にしながら、いただいた乾パンやナッツを食べていた。
 だけど、そんな暮らしはもう終わり。これからはただ心のまま、いただいたお菓子が味わえる……。
 胸にギュッとバスケットを抱き締めて、真っ直ぐにスコット子爵夫人を見つめた。
「お祖母ちゃん、お土産をありがとう。それからこれまで、ずっと見守っていてくれてありがとう」
 あふれる涙を止める術はなかったけれど、「お祖母ちゃん」と呼び掛けて、精一杯の感謝を告げた。
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