年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「半年後にもそう言ってもらえるように、頑張らなくちゃなりません」
 私の言葉にセラヴィンさんは目を細くして微笑んで、目尻のあたりにそっと唇を寄せる。触れたしっとりとした感触と温もりに、トクンと胸が熱を持つ。
「あまり根を詰め過ぎないように、ほどほどにな」
 耳もとで言い残し、セラヴィンさんは応接間を出て行った。だけどセラヴィンさんが消えた後も、私の胸に灯った熱はなかなか引かなかった。



 翌日、ゴードン伯爵邸でマナーの実地訓練を終えた私は、花々が美しい庭園を夫人と共に歩いていた。
「ほんとうにごめんなさいね。明日からの予定と思っていたのに、急に今日の午後から施工開始になってしまって。リリア様をこんなに長く歩かせる予定ではありませんでしたのに」
「いいえ、まったく問題ありません」
 恐縮しきりで頭を下げるゴードン伯爵夫人に、私は慌てて首を横に振る。
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