年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「あなたに議員を名乗る資格はありません。そもそもあなたは大きな勘違いをしています。『同じ貴族でありながら』とあなたはおっしゃいましたね? 違いますよ。王家をはじめ、貴族らが一般の国民よりも遇されているのは、有事に際し身を挺して国の盾になる責を負っているからこそ。その責を果たさずに、己の利ばかりを追求しようとするのなら、議員以前。あなたは貴族位を放棄すべきです」
「小娘! 貴様黙って聞いておれば馬鹿にしおって!」
 今にも掴みかかってきそうな勢いで叫ぶエリオット子爵を前に、私の心は冷静だった。
「貴族である前に、あなたはニルベルグ王国の一国民ですよ。なにより、国がなくなってしまえば、あなたの権威などこの木片よりも容易く砕け散ってしまう」
 エリオット子爵は、私が差し出した投票券を乱暴に払った。投票券は弾き飛び、地面に落ちた。
「ふざけるな! 議会のなんたるかすら分からんような小娘が知ったような口をきくでない!!」
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