年の差婚で娶られたら、国王陛下の愛が止まりません
「あぁ、いつか俺とリリアの元にやって来てくれるだろう。ただし、俺たちの子はきっと親思いだ。焦らずにタイミングを図って、お前が正式に王妃として立ち、落ち着いた頃にやって来てくれるに違いない」
「セラヴィンさん……」
 聞かされた言葉が胸を詰まらせる。セラヴィンさんへの溢れるほどの愛が、狂おしいほどに私を熱く燃え上がらせる。
「だから、この一件に焦りは不要だ。なにより俺もリリアも、まだ十分すぎるほどに若い」
「……私、あなたと出会えてよかった。それからもう、焦りはありません。だけどやっぱりセラヴィンさんの赤ちゃんは欲しいので、ますますお勤めは頑張らせていただきますね!」
 自ら口にした、淑女にあるまじき破廉恥な台詞。
「お、おやすみなさいっ!」
 私は恥ずかし紛れにキュッと掛布を引き上げて瞼を閉じた。
「おやすみ。よい夢を」
 セラヴィンさんは優しく言い残し、扉の外に消えた。


***


 満たされた思いで寝室の扉を閉めた。
 無邪気なリリア。そして、何にも代え難い大切なリリア……。
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